本革づくりの、とてもしっかりしたシンプル鞄。明るめのブラウンで、透明感のある染料仕上げの、固めのしっかりした上質な革を使用しています。オイルを含んだしっとりとした肌触りが、優しく手に馴染みます。製作者自身も愛用しています。シンプルで丸みを帯びたクラシックデザインで、カントリースタイルにもとてもマッチします。ショルダーストラップはあえて付けず、手持ちの可愛さにこだわりました。鞄自体がB5に近いサイズなので、それより小さな新書や、A5サイズのノートなどにちょうど良い大きさです。捨てマチというマチの作り方なので、脇が外側に膨らみやすいデザインになっています。中のスペースを十分に使い切ることができます。マチ以外は、牛床革を裏貼りしてあり、しっかりとした作りになっています。ベロ(フラップ)部分も裏貼りしています。厚い本などをたくさん入れても、重さに負けません。革の裏貼りですので、革本来の手触りを味わうことができます。裏面は、摩擦などに耐えるよう、磨いて引き締めています。(注意点)内側の革に、黒い斑点のようなものがあります。それは、革が金属に触れた際に、反応してインクに似た成分ができるためです。気になる場合は、レモン汁で拭き取ることで目立たなくなります。全面はダブルのベルト留めで、伝統的で上品な雰囲気です。ベルトを留めたり外したりする手間も、味わいの一つです。ベルトは両面が吟面(皮の表面)になるよう2重に合わせているので、耐久性があります。ベルトの穴も金属リングで補強してあるので、将来的に穴が伸びきったりしにくくなっています。良い物を長くお使いいただけるようこだわっています。革はお手入れをすることでとても長持ちします。月に1度程度、ミンクオイル等の保革クリームをごく少量馴染ませて下さい。大量に塗りこむと、革が柔らかくなりすぎて型くずれの原因になるので注意して下さい。コバ革の切り口は、ワックスで丁寧に磨きあげています。樹脂塗料を塗って隠すこともできますが、革本来の味わいを活かすために、熱したコテでワックスを溶かしこんでは磨き、ヤスリをかけて…という手間のかかる行程を、自然なツヤが出るまで繰り返します。固く引き締まった木のような手触りと、透明感のある仕上がりが特徴です。